2020.9.17
ニューノーマル時代の旅を科学する「旅と学びの協議会」第2回勉強会
開催目的・協議会概要説明
   ANAHD事務局 露谷 奈々美 氏
代表理事挨拶
   立命館アジア太平洋大学(APU)学長 出口治明氏
基調講演
 「幸福学の見地からみる、ニューノーマル時代を生き抜く力と旅の関係性について」
   慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授 前野隆司氏
幸せとは
 生き生きと生きている
 やりがい
 多様な人とつながっている

幸せな人
 視野が広く全体がみえている
 役割分担が大切
 しかし、そこだけ見てしまう⇒やらされ感が強くなる⇒幸福感が下がる

コロナ禍
 主体性・創造性 失われている

人類20万年といわれるが、そのうち19万年は、狩猟採集時代
 旅をして、学んでいる
 1万年間定住、しているだけ
   農耕生活により定住
 狩猟採集時代
  労働生産性 高い
  ライフワークバランス、高い
  一方、過酷な時代 命がけの旅 
     木の実、動物、魚をとっていた。見つからなければ、一族の滅亡も。
  富を蓄えない時代
  貧富の格差もない時代
  協同性が高い
  
 縄文時代、定住しながら狩猟生活
  3000年前

 20年ぶりのニューノーマルが来たと思っていい。

パネルディスカッション

 モデレーター
  東京学芸大学大学院准教授、スタディサプリ教育AI研究所所長 小宮山利恵子氏

 パネラー 
  立命館アジア太平洋大学(APU)学長 出口治明氏
  慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授 前野隆司氏
  駒沢女子大学観光文化学類准教授 鮫島卓氏
・旅をしているから感じられること

・モチベーションと旅の関係について

・自己肯定感と旅の関係


 小宮山
  日本の子どもたち、自己肯定感が低いという調査結果が出ている
  自信がない、自己肯定感の低い子どもたちが旅に出たら・・・。
 
 出口
  旅がアンコーフオートゾーンへの移動だと考えたら、コンフォートゾーンは予定調和的。 
    そこから違う世界にいって、無事に帰ってきたら、ものすごく自信がつく。
  そもそも日本の子ども達が自己肯定感が低いというのは、そもそもゾーンが悪い。
  最近の心理学の研究成果によれば、
    人を叱って能力が伸びることは100%ないという調査結果が出ている。
    叱ったら委縮するだけ
  法律違反とか、子どもが石を投げて玄関の窓を割っていたという時には叱るべき。
   委縮してしなくなる。
  それ以外で叱っても、人間の能力は伸びない。誉めないからいけない。
   根拠なき精神論や思い付きで言う悪習はやめるべき。
   科学的に説明されている。
   誉めることに尽きる。
   エビデンスベースで語る。

 小宮山
  旅に出ると正解はない。

 出口
  問題設定の仕方、先生が技術がないのも大きい。
   例 東大には何か所、保育所があるでしょう。①3か所②5か所③7か所
   みんな手をあげる。  
   答えは、8か所です。
  自分が言った三択の中に正答はない。つまり、考えていないということ。
  このような教え方の技術も持たないといけない。

 小宮山
  先生は勉強し続けないといけない
 
 鮫島 
  旅をしたら、必ず自己肯定感が上がるということではない。
  団体旅行の場合、みんなが同じ行程で主体性、能動性がない。
  『ひきこもりの自律支援』で、旅行を活用している。
   自分の意思で、衣食住を決める。こうしたあたりまえの作業を意思決定する。
   意思決定をしていくことを体験していく。その中で自己肯定感をたかめている。
  便利さの中に害がある事も知るべき。不便益が大事。
   写真減衰効果。記憶に残りにくい。
   ナビゲーション、記憶に残りにくい。  
   車より歩く。充実感がある。
  
 小宮山
   京都大学のおみやげに『不便益のものさし』がある。素数しか書かれていない。
   『不便益』のメリットがある。
   旅の中では、自分で決めていく。
   自分で決めていくことで自己肯定感につながる

 前野

   イノベーションと幸福学から言うと、
   コンフォートゾーンからアンコー―フォートゾーンへの移動し、
    パッケージツアーでないと想定外なことがある。
    想定外のことがあるということは、自己肯定感が高まる。
   自己肯定感高い人は、幸福度が高い。
   自己肯定感と幸福度、相関が高い。
   
   新規性、全く新しいものを見たり、聴いたり、食べたりすることは、
    今までの自分の判断の軸が見えてくるということ。
    イノベーションの原則。
    旅は、多様な情報があるということ。
    五感の情報の方が情報量が多い。
   自己肯定感が低いのは、安心・安全すぎる社会を作ってしまった。
   旅は長い方がいい。 
   アメリカの大学教授 ポジティブな教育 
     「どうやったらできるのか」を問われている。
     何とかなるにつながる。
     3歳の子が公園で転んだ アメリカでは「グッジョブ」と。
     日本では「大丈夫?」。だから泣く。
   日本 叱りすぎている教育
     「どうしてできないのか」と問われていた
   
 出口
   社会の中で、立候補して役員になる。
    選ばれた人 日本では、「力はありませんが、皆さんに助けられて・・」という。
    「こんなやりたいことがある。みんなに協力してもらいたい」
    と挨拶の仕方から変えるべき。
    格好つけていたら、自己肯定感なんてあるわけない。

 小宮山
    これからの幸福度は

 前野
   年齢と幸せのグラフ   
     40歳くらいが、幸福度が一番低い。
     U字型
     老年的超越。90歳位になると、幸福度が高まる。

・これからの旅はどんなものであるか   
 出口

  個人個人が主体的に考えることが、学び、成長につながる
  withコロナの時代
    ニューノーマルとステイホーム
  afterコロナ
    移動が不自由になることはない
  今は台風が吹いている。台風が収まったら、旅に出る。
 
 鮫島
  旅は、その人の人生そのもの
  昔の旅と今の旅の違い
    交通手段、情報を得る手段は変わった。
    昔、発信することがなかったのではない。絵ハガキなどもある。
  どうやったら楽しくできるのか、おもしろい旅、おいしい旅になるのか、
   自分に問いかけていく 
 
 前野
   旅は新しい出会いがある。景色、風土と出会う。
   withコロナの時代  
    現状を判断する、主体的に。

   
閉会の挨拶
   ANAHD事務局 露谷 奈々美 氏