2020.8.20
ラグビー界の第一人者に学ぶ!第2回
子どもたちのインナードリームを見つけよう
〜折れない心、くじけない心を育てる~
対談
 中竹 竜二 日本ラグビーフットボール協会理事
 笹森 壮大 株式会社グランドメソッド・株式会社国際音楽教育研究所 代表 
モデレーター
 小林 真弓 エッセンシャル出版 
 インナードリームとは
中竹  心理学で、リゾナンス・パフォーマンス・モデルという言葉がある。
 ドリームという言葉を使う。
 ドリームというと本当に夢、アメリカンドリームのような話を思い浮かべる。
 心理学の中で言う「ドリーム」とは、自分の中にあるドリーム。
 どちらかと言うと小さな喜び。それをインナー・ドリームと言う。
 本当に世界を制しているトップアスリートは、実はインナー・ドリームを大事にしている。
 このドリームは、勝ってみんなから祝福されたとか優勝して胴上げされたとかではない。
 それらは勝った結果の喜び。
 そうではない。
 とにかく「走る瞬間が気持ち良い」とか、
 「泳いで右手を入れる瞬間に快感を感じる」とか、
 「バットを振る時の腰を入れる感じで喜びを感じる」とかという、
 勝ち負けではない、自分の、特に身体の部分で喜びを感じるというもの。
 
 清宮君のインタビュー
  「ホームランを打った感触が好きなのです」
  「ジャストミートした瞬間の感覚が好きなのです」と。
 これがインナードリーム
 結果に頼らず、繰り返してできるものであり、日常の中で再現できるもの。
笹森  音楽は、毎日、練習しないといけない。
 音楽はできないことをやり直しをする。
 美術は、自由に想像して描ける。
 音楽は、モナ・リザと同じように、ダビンチと同じように描くということ。
 高い目標に出会うと、ストレイスが高くなる。
 そのストレスをどう乗り越えるか。
 向き合うべき課題は、質の高いストレス。

 子どもは、振り返り、やり直しが苦手。
 音楽はできないところを何回も繰り返し、やり直し、出来るようにする
 繰り返しできるようにする4つのことば
 「次は」「じゃ」「そしたらね」「レベルアップしようか」
 
 子ども同じ事を3~4回やると、いらいらしてくる
 その時、「大人でもイライラする。ここを超えると上手になるんだよ」
 「面倒くさい」と思ったら、いけないことと思う。その感情は大事に。
 その時「大人でも面倒くさいんだよね。面倒くさくなった時がチャンス」
 「『イラっとした時がチャンス』と思って練習してくれる」と

 言葉は反射。自分で言った言葉を書き起こす。
 言葉の選択をする訓練を。
中竹  人の成長は、心悪い状況を克服しないと、心地よい状況にならない
 アンカンタブル 
笹森  限界的練習
 努力にも正しい努力と、そうでない努力がある
 練習でも、無意識ではダメ
 目的をもつ
 素振りでも、ただ降っているだけなら、1000回降ってもいも、意味がない
 50回でも、フォーム、角度など意識すると、正しいフォームになる
中竹  大人の学びは、痛みつけること
 インナードリーム この感触が好きというものを身に付ける
笹森  音楽は孤独
 子どもは過ごした時間によって、好きか嫌いか判断する
 レッスン中「楽しい」と、できるようにしていく
中竹  挫折はつきもの
 挫折からスタート
 挫折するもの
 そこからいかにチャレンジするか
笹森  自分が優秀と思ったことはない
 ダメ人間
 自分の音楽性を高めたい
 高校生の演奏試験で「音楽に芯がない」と
 音楽は、人格、性格が出る
 その子の素直さがでる
中竹  「魂を込めたパスをしろ」と言われる。
 目が肥えてくるとわかる
 コーチングの世界・・・「問い」の力、質問力
 その人が出す質問
 エディージョーンズ 
  コーチに「プランニングはどこまでできているんだ」と
  彼は、プランニングに時間をかけている
  その人が、地に足を付けて取り組んだか、分かる

言語化について
笹森  子どもの場合、年齢によって違う
 小さい子、総括の言葉がすべて
  子ども、過ごした時間は、言葉にならない
  「楽しかった」→「悲しかった」 哀愁
  30分間の練習でも苦しい
  「30分集中しないといけない。怒られちゃう」と思っている
   スイミングの後の練習、5分~10分で「眠たい」
  大人の言葉で、学習感が変わる
  ハッピーワードが大事
  「眠たかったのに、10分もがんばって、偉かったね。」と、総括する
  大人でも同じ
   旅行で最後のお店、ひどかった時
    「この店最悪、ひどい旅行だったね」となるか
    「この三世はひどかったけど、旅行は良かったね」と終わるか
 高学年の子ども、嘘つく、欺く
  練習してこない時、嘘をつく 
  「何で練習しなかったか」作文を書かせる
  「練習しようと思った瞬間はなかったか」、問う。
  実際は、「面倒くさい」「できなかった」と思っている。
  言語化して、気付いてもらう。
  面倒くさいは誰でもある。 
  そこを認める
  幼児期万能感からの脱却
  心の内をさらけ出す
 言葉で残す
  はなまるグループで力を付けてもらう
中竹  言語化することを大事にしてきた
 「今の気持ちは」と聞かれても、瞬時に同時に変わる
 言語化するということは、選択している
 リーダーは、決定感が大切
 手っ取り早いのは言語化
 役職を与えられると決定感が増える
 言語化すると、決断力がつく。

 言語化を突き詰めていくと、非言語化の能力、感性も大事に
笹森  音楽家、言葉ににしてこない文化がある
 豊かにする、感性と
 「美しさの基準を高く持て」と
 豊かな人生は、豊かな選択。
 意思決定の前に感性のフィルターがある
 美しいものとは何か
 本物に触れる
 クラッシックはアプローチしやすい
 キーワードは「飽きない」
  お米、パン
 感性は、上手に選ぶための力
中竹  本場のスポーツに触れる
 美しい
 「美しい」が生まれた瞬間とインナードリームが結びつく
笹森  美しい演奏、日常のトレーニングの積み重ね
 音楽、その瞬間に音がなくなる
 練習段階で、一つ一つを取り出し、意味づけしていくこと
 音には必然性があることが大事
 日常リメークしていくことが必要
 中竹さん「自分の言葉で話せる人ほどプレーがうまくなる」と
 「丁寧に練習しなさい」というより、丁寧に取り組む時間を増やす
中竹  言語化するとは、
 思考は、言語を使わないとできない。
 感じることは非言語
 考えることは、スポーツも反復していく中で、瞬時の判断。
 その場では終わってしまう。
 何であのようなバスをしたのか、「何であのような・・・」と
 自分の中で、言語化し、次に備える。
 再現性を持ったパフォーマーが、いい選手になっている
 かつては天才的、野性的な人が活躍できた。
 近代スポーツは、繰り返すスポーツの仕組みに。
 振り返り、目標設定し、何を気を付けるか、どこでうまくいくようにするか
 どこで失敗するか
 パターン化する
 言語化する中で見つける

 ダブルループが大事 
  試合の前、コンデションはどうだっか。
  言語することで記憶化する。
  生活パターンも言語化することで、記憶化し、習慣化できる
笹森  トップに君臨する人 
  今、データ化されいる

オフ・ザ・フィールドについて
中竹  オン・ザ・ボール 
 オフ・ザ・ボール  
 オン・ザ・フィールド 
 オフ・ザ・フィールド
 
 かつては、オン・ザ・ボールの人がスターだった。
 名将と言われる人は、
  ボールに触らない人がいかに大切か、育ててきている。

 どんなに頑張っている人でも
  フィールドの中に24時間いることはできない。
 日常生活が大事。
   食事、ミーティング、移動時間などで醸成される。
 オフ・ザ・フィールドが、いい選手、いいチームを生む
笹森  音大は、オンザフィールとオフ・ザ・フイールトは、ほぼ同じ
 演奏の中で心も整うと思っていた
 生活の中で心を整えることだと
 仕事の中、態度、価値観、態度を規定していく
 見えないところの自分が、どれだけ発想できるか
 普段から 「やめたい、やめたい」という気持ちを
  「やめない、頑張る」という気持ちに
 

お菓子の音楽、ご飯の音楽について
笹森  子どもの読みたい本 お菓子の本
 大人の与えたい本  ごはんの本
 
 お菓子の時間も大切
 子どもの欲しがる音楽 お菓子の音楽
 親の与えたい音楽   ご飯の本

子どものインナードリームを育てるには
中竹  問いかけが大事
  「どのようなプレーが好きだったか」
  「どんなプレーの瞬間が楽しかったか」と
 一人一人に問いかける
 「目が合った」ということもある
  共感力 インナードリームになる

 「本当に好き?」と突っ込む
 
 好きなことを見つけることが大事

 

 意味づけ、価値づけが大切

皆さんに一言
中竹  教えたいことを体現しないと伝わらない
 本質に迫ること
 自分のインナードリームとは何か、
 「大人でも面倒くさいということはある」

 人は人の力がないと成長しない
 対になって対話していく中での成長が効果的
 「ともに探していきましょう」と
 
笹森  「挫けてみる」
 できないなぁ。才能がない、うまく弾けない、ということと向かい合う
 等身大を見つめられるように
 大人も並走する