27.8.22
鳴門セミナー講演
授業を磨く ~「探究」「協同」が鍵!~
文部科学省   田村 学 視学官
 暑い夏ですが、全国各地で多くの人が集まっています。学習指導要領の改定で目指していること、実現していこうとしていることは、これまで皆さんの力で生活科・総合的学習の時間(以下総合)に実践されてきました。今日は、改めて、共に、『自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育成するとともに、学び方やものの考え方を身に付け,問題の解決や探究活動に主体的、創造的、協同的に取り組む態度を育て、自己の生き方を考えることができるようにする。』ということはどのようなことなのか、考えて生きたいと思います。
 さて、お手元に『教育課程企画特別部会における論点整理について』があると思います。この資料について、押さえておきたいと思います。 (※田村視学官が特に語られた部分を赤くした論点整理はこちらに)
 後ほどじっくりと読んでほしいと思います。 
今、育成すべき資質・能力を踏まえた教育目標・内容と評価の在り方
に関する検討会(平成26年3月31日)
1.資質・能力で構造化
2.構造化の視点
  ア)汎用的能力(領域横断的)、メタ認知力など
  イ)教科の本質(領域固有の能力・概念)
など
  ウ)領域固有の事実的知識・個別的スキル
など
3.学習評価
4.学習方法
 平成26年3月に育成すべき資質・能力を踏まえた教育目標・内容と評価のあり方に関する検討会から4つ提言がだされました。
(参考:育成すべき資質・能力を踏まえた教育目標・内容と評価の在り方に関する検討会― 論点整理―について)
 資質・能力で構造化、構造化の視点、学習評価、学習方法です。
 そして3つの視点を参考に構造化しようとしています。
 汎用的能力(領域横断的)、教科の本質(領域固有の能力・概念)、領域固有の事実的知識・個別的スキルです。
 
 さらに学習評価、学習方法も考えましょうというのです。現在はいろいろな情報が瞬時に手元に入ります。暗記して覚えておくということ以上に、知識を使うことができるかということです。 

 能力を中心に整理しています。これまでは何を学ぶかというコンテンツ、内容が中心でした。簡単にいろいろな情報が手に入る時代に何が必要なのか、コンピテンシーを重視していこうということです。

 「ア)汎用的能力」とは、いわゆるジェネリックスキルとよばれるものです。能力の育成こそ優先すべき課題といえます。いうならば生活科・総合的な学習の時間に学ぶものです。

 何を学ぶか、コンテンツも大事なのですが、これからは、何ができるか、コンピテンシーが大事なのです。今後、能力を体系化していくことになります。明治以来の質的転換といえます。 新しい時代に必要となる資質・能力の育成に向けた教育課程の構造化(イメージ)が示されています。 
新しい時代に必要となる資質・能力の育成に向けた教育課程の構造化(イメージ)
新しい時代に必要となる資質・能力の育成
◆自立した人間として、他者と協働しながら創造的に生きていくために必要な資質・能力
◆我が国の子供たちにとって今後重要と考えられる、何事にも主体的に取り組もうとする意欲や、多様性を尊重する態度、
他者と協働するためのリーダーシップやチームワーク、コミュニケーションの能力、豊かな感性や優しさ、思いやり等
何ができるようになるか
育成すべき資質・能力を育む観点からの
学習評価の充実
何を学ぶか
どのように学ぶか
 育成すべき資質・能力を踏まえた教科・科目等の新設や目標・内容の見直し
◆ グローバル社会において不可欠な英語の能力の強化
(小学校高学年での教科化等)や、我が国の伝統的な文化に関する教育の充実
◆ 国家・社会の責任ある形成者として、自立して生きる力
の育成に向けた高等学校教育の改善等
 育成すべき資質・能力を育むための課題の発見・解決に向けた主体的・協働的な学び(「アクティブ・ラーニング」)
◆ ある事柄を知っているのみならず、実社会や実生活の中で知識・技能を活用しながら、自ら課題を発見し、主体的・協働的に探究し、成果等を表現していけるよう、学びの質や深まりを重視。

 どのように学ぶのか。育成すべき資質・能力を育むための課題の発見・解決に向けた主体的・協働的な学び(「アクティブ・ラーニング」)と示されています。目的ではなく。手立て、方法です。 
 参考教育目標・内容と学習・指導方法、学習評価の在り方に関する補足資料  (PDF:3359KB)
大臣諮問(平成26年11月30日)
■アクティブラーニング
 課題の発見と解決に向けて、主体的・協同的に学ぶ学習
 H24・8月 質的答申
「教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学習への参加を取り入れた教授・学習法の総称。学修者が能動的に学習することによって、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。
 最初にアクティブ・ラーニングという言葉が出てきたのは、いわゆる質的答申とよばれているもので平成24年8月に示された「大学入学者選抜の改善をはじめとする高等学校教育と大学教育の円滑な接続と連携の強化のための方策について(諮問)」の中に示されています。
 「アクティブ」というと、活動的というイメージがありますが、どこがアクティブかということです。つまり、脳が活性化しているかどうかなのです。つまり、能動的学習なのです。
 これと対する言葉が受動的な学び(パッシブラーニング)なのです。
 限定的な方法を意味しているのではありません。包括的概念ととらえることが大事です。

 現場では、多様に状況に応じてアクティブラーニングとして、授業改革、改善に取り組んでいます。

 高校でも大学でも動いていす。高校では、能動的学習といっています。国語科における「言語活動の充実」も、アクティブラーニングの一貫なのです。
 現在、高校についても指導要領の改訂が検討されていますが、高校は大学入試と関連しています。このスライドは、高校の言語活動の充実に関連した資料(※こちらから)の中に出ているものですが。グレーの部分は必ずしも教え込み、パッシブラーニングとはいえませんが、アクティブ・ラーニングを示す資料として、とてもよくわかります。
 ここでは、例えば、一斉授業だけではなく、ペアで意見交換するとか、ホワイトボードを使って話し合うとか、付箋を使って話し合うとか。例えば、先生が説明するだけではなく、生徒が説明するとか、ポスターなどを作成して発表するとか、立場を決めて議論するとかが例示されています。頭の中がいかにアクティブになるか。得た情報を伝えていくプロセスが大事になります。
 また、初等中等教育におけるアクティブラーニングの取り組み例が、首相官邸内におかれた教育再生実行会議の提言の中に示されています。
 ※参考 これからの時代に求められる資質・能力と、それを培う教育、教師の在り方について(第七次提言)参考資料

 これまでは「in put」が行われてきました。しかし、学習者のことを考えないことが多かったのです。 
 「in put」から「out put」つまり、学んだことを表現したり、開化させたりする中で自分にとって意味のある機能的な学習、意味のある学習になるかどうかです。 
 同じ「in put」から「out put」の学びでも、機械的な学び、機能的な学び、発見的な学び、受容的な学びの4タイプの学びがあります。
 機能的で発見的な学びが大事になります。。
 
 生活科・総合は、どちらかというと、機能的で発見的な学びといえると思います。シンボリック的な学習といえます。
 教師が準備をして子どもたちにやらせる場合もあります。算数・数学でもアクティブラーニングがあるのです。
 アクティブラーニングといっても種類がありそうです。
H20
習得 活用 探究
個人 受動 受動 能動
協働 受動 受動 能動
   
アクティブラーニング化(学習における思考プロセス対話の重視)
知識・技能の習得プロセス
①めあてをもつ
②知る・わかる
➂練習する
④復習する
知識・技能の活用プロセス
①課題をつかむ
②知る・把握する
➂考える・処理する
④表現する・伝える
課題の探究プロセス
①課題を設定する
②情報を集める
➂考える・分析する
④表現する・伝える・行動する
多様な他者との対話
H29
習得 活用 探究
個人 目的的 アウトプットの充実 プロセスの充実
協働 目的的
対話的
アウトプット・インタラクションの充実
プロセス・インタラクションの充実
 平成20年の学習指導要領で、習得・探究・活用のイメージが示されましたが、全て受動ではなく、探究の部分で能動的な学習のイメージがつかめたと思います。
 次の学習指導要領では、探究の部分ではプロセスを充実することだと思います。他者とのやり取りが大切です。 活用の場面でよりアクティブに。そうすることにより、習得の場面もかわってくると思います。 
 他者とのかかわりの中で、高次のアクティブラーニングが必要です。だからといって、何でもかんでも課題を作るということではありません。バランスを欠いてしまうことがあります。
 探究も必要ですが、1000回の授業すべてを探究とするというのではありません。習得の場面で、目的的、対話的な形にしていくことです。バランスがあります。生きる力には、基本的・基礎的な学力も必要なのです。
機能的学習 活用・探究 機械的学習 習得
発見 A 高次なアクティブラーニング
   (生活・総合)
C 低次なアクティブラーニング
   (生活・総合)
受容 B アクティブラーニング
   (各教科)
D パッシブ・ラーニング
   (各教科)
 機能的な学習と機械的学習における質の違いを知っておく必要があります。
 学習のプロセスを示してきたのは総合だけです。
 プロセスモデルを作る時には、賛否両論ありました。しかし、今では重要なことだとわかります。
  
 旭川の小学校では、次のように話していました。
「新しいことを知ると、新しい謎が生まれる。みんなで調べたことがたくさんあったから謎がうまれたんだと思う。嬉しい。だから、頑張れると思う。」
「総合は、みんなで発表したり、話したりする時間、そして、みんなで疑問を解く時間。算数などの教科は基本的に大切なことを教えてもらう時間。どっちも好きだけど、僕は調べるのが、好きだから総合が好き。」
「新しいことを知ると、新しい謎が生まれる。みんなで調べたことがたくさんあったから謎がうまれたんだと思う。嬉しい。だから、頑張れると思う。」
「総合は、みんなで発表したり、話したりする時間、そして、みんなで疑問を解く時間。算数などの教科は基本的に大切なことを教えてもらう時間。どっちも好きだけど、僕は調べるのが、好きだから総合が好き。」と。まさに総合の時間について語っています。ここで話されているように、「みんなで」が大事になります。仲間がいいとインタラクションもよくなります。相互作用です。 
「教科はシナリオ通りに進む。総合は、自分たちが創っていく時間。創造性を発揮できるから楽しい。」
「みんなで幅を広げていくような学習。みんなの違いが分かり、みんなに認めてもらえるから楽しい。」
 鳥取の中学生は、次のように話しています。
「教科はシナリオ通りに進む。総合は、自分たちが創っていく時間。創造性を発揮できるから楽しい。」
「みんなで幅を広げていくような学習。みんなの違いが分かり、みんなに認めてもらえるから楽しい。」と。
 みんなで共に学ぶと豊かな学びになるというのです。インタラクションが大事なのです。 

 全国学力学習・学習状況調査の結果では、25年と26年に「総合的な学習の時間において、自分で課題を立てて情報を集め整理して、調べたことを発表するなどの学習活動に取り組んでいる生徒ほど各教科の正答率が高い」という結果が出ています。20ポイントの差が出ています。
 ※参考教育課程部会生活・総合的な学習の時間ワーキンググループ資料9-2から
 27年の結果ももうすぐ出ます。
 ※平成27年度の結果報告はこちらから
総合的な学習の時間の教育効果に関する研究例
(日本生活科・総合的学習教育学会調査結果①(小学校)
■調査目的総合的な学習の時間による学習を通して育った児童の学力を全国的な調査によって把握し、分析することで、その教育的効果を明らかにする。
■調査時期平成26年2月~3月
■調査対象と回答数
  学校数38校、児童数2571名、教員数96名
 全国5地域(東北、関東、中部、中国、九州の5市)の学校から、総合的な学習の時間の「先進校」「一般校」をそれぞれ3校程度抽出し、その5年生と担当学年の教員を対象とした。上記とは別に、総合的な学習の時間の趣旨に沿った実践を長年実施し、全国的に高い評価を得ている学校を「トップ校」として12校抽出し、その5年生と担当学年の教員を対象とした。
■調査結果
 ※総合的な学習の時間の「トップ校」、「先進校」、「一般校」の間で有意に差違が認められた能力は以下の能力であり、それは、探究的・協同的な学習活動など総合的な学習の時間の趣旨に沿った学習活動を展開することによって形成されることが明らかになった。
 ア)質の高い思考力、情報活用能力
 イ)協同的な問題解決能力
 ウ)地域社会へ貢献しようとする意識
 エ)新しい社会的課題へ挑戦しようとする意欲
 また、トップ校の調査からは、学力・学習状況調査の結果についても、総合的な学習の時間の充実とともに向上してきたことが認められた。
 また、全体を通して、充実した総合的な学習を経験した中学校・高等学校の生徒は、自らの将来展望をしっかりと描き、他者の異なる考え方を受け入れ、課題解決に向けて協同しようとする態度が身に付いてきていることが伺える。
総合的な学習の時間の教育効果に関する研究例
(日本生活科・総合的学習教育学会調査結果②中学校・高校)
■調査目的総合的な学習の時間による学習を通して育った生徒の学力を全国的な調査によって把握し、分析することで、その教育的効果を明らかにする。
■調査時期平成26年2月~3月
■調査対象と回答数
  中学校数11校、中学校生徒数1178名、中学校教員数58名校
  高等学校数10校、高等学校生徒数1539名、高等学校教員数98名
 全国の総合的な学習の時間の趣旨に沿った学習を行っている中学校及び高等学校から抽出した
学校は各学校の総合的な学習の時間の終了学年とした。
■調査結果
全体を通して、充実した総合的な学習を経験した中学校・高等学校の生徒は、自らの将来展望をしっかりと描き、他者の異なる考え方を受け入れ、課題解決に向けて協同しようとする態度が身に付いてきていることが伺える。
○設問4 「解決したいことを、書籍やインターネット等を使って調べることができる。」
○設問22 「自分の将来について考えることがある。」
○設問25 「異なる立場や考えを受け入れ、理解しようと思う。」
○設問44「総合的な学習で学んだことは、普段の自分の生活や将来に役立つと思う。」など
総合的な学習の時間の取り組み例
■G高等学校「量から質への転換、探究型授業」
進学実績が向上
3年次での学力低下が抑えられる
*総合をきっかけとした教師集団の意識変革と授業改善
■H高等学校「総合力向上・授業改善」
進学実績が向上
英検合格数、図書館利用数、家庭学習時間などが向上
*勉強は大切だと思う:95.3(+10.1)
*自分の力で答えをみつけることができる:56.1(+18.9)
■I高等学校「総学で地域創造、探究・協同学習」
*過疎、高齢化の進む地域で、定員割れの状況にあり、
多様な生徒が通学。
総合的な学習の時間において地域参画するプロジェクトを
行う中、地域も活性化し、生徒も育つ。
学力上位層・下位層とも学力向上に成功。
 日本生活科・総合的学習教育学会の調査などにおいても、総合的な学習の時間の成果が出ています。また、高校での総合的な学習の時間の取り組みで成果をあげています。
参考 教育課程部会生活・総合的な学習の時間ワーキンググループ資料9-2
 京都笠置村のでは地域の活性化を考える授業が展開されていました。授業が終わって総合についてたずねると
「決まっているじゃないですか。」
「当たり前ですよ。」
「私、本気でやっていますから。」
と答えてくれました。総合は、本気になりやすいのです。本気度が高いといえます。
 全国学力学習状況調査の質問紙の「総合的な学習の時間において、自分で課題を立てて情報を集め整理して、調べたことを発表するなどの学習活動に取り組んでいるか」という問いで「あてはまる」と答えた児童・生徒の、他の質問項目を見ると、「友達の前で自分の考えや意見を発表することが得意ですか」「学級の友達との間で話し合う活動を通して、自分の考えを深めたり、広げたりすることができていると思いますか」という質問で「そう思う」「どちらかといえばそう思う」の回答状況が高くなっています。
 25年度の分析では、探究の活動を頑張っている学校は、学力学習状況調査のB問題において、劇的な差が出ています。
 探究的に学ぶ子は、発表することや広げたりすることができます。そして、相互作用として姿勢・態度・意欲が育ってきます。多くの探究のプロセスによって、学びを動かせる、学習意欲の向上が見られます。
 学びに向かう力が向上します。意志ともいえます。意欲以上に敢えて行えるようになるのです。 プロセスがうまくいくと、活用も安定的になります。そしてさらに学びに向かう力が育っていくのです。
焼田川探検隊
 わたしは、総合で焼田川を調べました。その中で、長谷川先生や南雲先生からいい川だと聞きました。本当に焼田川はいい川なんでしょうか。
 わたしは、いい川だと思います。
 その理由の第一は、生き物がたくさんいたり、魚の種類がたくさんだったりするからです。例えば、マルタニシやヒメタニシが水をきれいにします。そうすると絶滅危惧種のスナヤツメやクロメダカが住めます。それは、川が豊かということです。
 第二は、流れの速さや深さがいろいろあるからです。川には、瀬と淵があります。瀬の方は流れが速く、淵は遅いです。流れの速いところが好きな魚がいて、遅いところには、スナヤツメやクロメダカがいます。
 第三は、虫や魚などのバランスがとれているからです。虫がいるからそれを食べる魚がいる。魚がいるからそれを食べる他の生き物がいる。それに水をきれいにしてくれる貝類がいるからスナヤツメがいる。その繰り返しです。食べ物になるプランクトンがいて、植物があるからかくれがになる。すごくいいバランスをもった川だからです。
 このように生き物がいて、川の流れの速さ、虫や魚、食べ物のバランスがあるから、私は焼田川はいい川だと思っています。 
 とてもロジカルな表現です。問、結論、そしてその説明が3つ。文章力は、国語で身に付けたのだと思います。また、理科での学びが表れています。つないで考えをまとめています。知識がネットワーク化されています。
    
 A君:ダイズは生まれたときにはへそとへそがつながっていて、へそから栄養をもらっているんだよ。
 B君:それなら親は枝で、さやが子で、ダイスはその孫だね。
 C君:なんか、人間みたいだね。」
 大豆を育てた学校がありました。A君は「ダイズは生まれたときにはへそとへそがつながっていて、へそから栄養をもらっているんだよ。」と。それを受けてB君は、「それなら親は枝で、さやが子で、ダイスはその孫だね。」と。 さらにそれを聞いていたC君は「なんか、人間みたいだね。」と。
 異なる他者がいて、学びが深まっているのです。経験と知識がつながっていくのです。知のネットワークによって、命の概念をつくっています。友から話を聞くことによって高まっています。子どもの顔が変化していることがわかります。 
 ネットワーク化は、知識の量から知識の質(構造)ということです。これは、人工知能の話とつながります。
  知識は、構造的なものです。アクティブラーニングとシンクロします。いかにネットワーク化し、関連系の知識をつけるかです。
 
 インタラクションとリフレクションによるプロセスが大事になります。
 音声言語を中心とした協同的探究(インタラクション)と文字言語を中心とした個別的探究(リフレクション)が大事になります。
 それにより、汎用的な能力を育成することができると考えられます。
インタラクションとリフレクションによるプロセスの充実
■探究(プロセス)の充実→■汎用的な資質・能力の育成
 協同的探究と個別的探究
 ・音声言語を中心とした協同的探究:インタラクション
 ・文字言語を中心とした個別的探究:リフレクション
↓  
■知識の精緻化
(ディープラーニング)
■学びに向かう力(意志)の育成
 それは、精緻化された知識となります。さらに学びに向かう力(意志)を育成することができるのです。中でもリフレクションが大事になります。ここでいうインタラクションとリフレクションによるプロセスは、アクティブラーニングです。
 そして汎用的な能力の育成、知識の精緻化、学びに向かう意思の育成は、期待される子どもの姿といえます。
 これは、学力の三要素を質的にアップしていくイメージなのです。
論点整理(8月26日)教育課程企画特別部会
■アクティブラーニング
習得・活用・探究という学習プロセスのなかで、問題発見・解決を念頭に置いた深い学びの過程が実現できているかどうか
他者との協働や外界の情報との相互作用を通じて、自らの考えを広げ深める、対話的な学びの過程が実現できているかどうか
子供たちが見通しを持って粘り強く取り組み、自らの学習活動を振り返って次につなげる、主体的な学びの過程が実現できているかどうか
   
 8月20日中央教育審議会教育課程企画特別部会が開催されました。その中で、アクティブラーニングについて、次のように示されました。これは、学力の三要素と重なっています。
 
 習得・活用・探究という学習プロセスのなかで、問題発見・解決を念頭に置いた深い学びの過程が実現できているかどうか。
 
 他者との協働や外界の情報との相互作用を通じて、自らの考えを広げ深める、対話的な学びの過程が実現できているかどうか。
 
 子供たちが見通しを持って粘り強く取り組み、自らの学習活動を振り返って次につなげる、主体的な学びの過程が実現できているかどうか。一層考えていこうということです。
 その中で、生活科・総合は教科とは違う、大きな役割を果たすと考えられます。
 生活科は、スタートカリキュラムの中核として、資質・能力の育成のカギとなる時間です。また、カリキュラムマネジメント、アクティブラーニングという点では総合が重要な位置を占めることになります。
 いわゆる四六答申(今後における学校教育の総合的な拡充整備のための基本的施策について(答申))では、能力の育成が述べられました。
 昭和50年10月 教育課程審議会 中間まとめでは、会科及び理科の内容を中心として,例えば,児童が自分たちをとりまいている社会的及び自然的な環境について学習することを共通のねらいとするような目標と内容をもった新しい教科を設けることについても研究してみる必要があると、示されました。
 そして平成元年から生活科が誕生しました。よき生活者としての学びがスタート。
 平成10年からは、小学校3年生から高校まで総合が。
 平成20年には見直しが入りましたが、「むしろ充実すべき」という声が出てきました。
 そして、『活用』を育てるためにと、言語活動の充実が示されました。なおのこと、バランスのよい質の高いものを求めるべきです。
 子供が、関心・意欲・態度の手ごたえ感を得られるようにがんばりたいと思います。これは、大人も一緒です。ノートが提出、挙手などにおいて、安定的心的関係を築いていくのです。子供の心的傾向性を見ていくのです。それにより、子供は主体的な行動をとるようになります。
   
 各教科とうまくリンクさせ、総合だけでもダメなのです。両輪として動いていくのです。本当に確かに学力形成に結びついているかどうか。エピソードで語れるとともに量的に出してほしいと思います。得点が変わればいいのではありません。学びの場が充実していくことが大切です。
 教科と総合的な学習の時間では、役割分担があります。バランスが大事です。核とするものは何かです。だからこそ、カリキュラムマネジメントが大事になります。
 知識・技能の育成は教科の時間に思考力・判断力・表現力の育成は、生活科・総合的な学習の時間になります。教科をすべて探究的にというわけにはいきません。総合的な学習の時間がうまくいくと、教科もよくなるのです。
 8月20日に、教育課程企画特別部会が行われました。教育課程の構造化について話し合いました。
 より能力の育成、アクティブラーニングに挑戦していこうではありませんか。